(この記事は2018年10月に書いたものを加筆・修正しています。)
「HSCの子育てハッピーアドバイス」を読んで。HSPの自分を認めること…についてお話しします。
今、5歳の息子とふたり暮らししています。
高齢出産であるがゆえ、親にも頼れず、完全ワンオペ育児を決行中です。
旦那は単身赴任中ですが、実は息子が生まれてから、旦那自身がアスペルガー症候群であることが発覚…。
「子育てをしないといけない」という思い込みからキャパオーバーしてしまったため、今はひとりで暮らして、自身の生活を第一に、仕事中心の暮らしをしてもらっています。
私自身、長い間そのことに気づかず、カサンドラ症候群でかなりひどい状態にまで追い込まれ、一週間の半分は寝たきりのような生活を送っていました。
別居してからも、なぜ、結婚してから13年間もそのことに気づくことができなかったのか、毎日のように悩んでいました。それは、私自身がHSPだったからなのです。
「HSCの子育てハッピーアドバイス」を読んで、HSPの自分を認めた日のことについて、お話しさせてください。
もくじ
私がHSPと気づいた時…
旦那のアスペルガー症候群についていろいろ調べていました。もしかすると、私もアスペルガー症候群かも知れないと思うようになったのです。
でも、チェックリストの一部には当てはまるのですが、すべてではないし、空気を読みすぎてしまう傾向があるのに、アスペルガーではない気がして…。
どんどん調べていくうちに、HSP(Highly Sensitive Person)だということに気づきました。
かなり高い確率でチェックリストに当てはまり、これ以上ないぐらいのスコアをたたき出したのです。
私自身、人に合わせることがまったく苦痛ではないので、対極にいる旦那のことも「ちょっと変わってる」ぐらいにしか思っていなかったのです。
私自身で何かを決めることはほとんどないため、自分中心に生きている旦那に合わせていることが、ラクだと思っていた時期もありました。
ところが息子が生まれてからは、旦那中心だった生活ががらりと変わって息子中心の生活になり、上手く回らなくなりました。
アスペルガー症候群の特徴である、「幼かった頃のフラッシュバック」が息子に接する旦那を襲っているのではないかと、カウンセリングの先生には言われました。
弟が生まれた時のことや、自分自身が幼い頃に怒られていた時の恐怖がよみがえってくるのではないかと言われましたが、旦那自身は自覚がないため、私が思っておくことしかできません。
その問題を解決したくても、パニックに陥っている時の旦那は解離していて、その後、落ち着くとその時のことは記憶すらないようなので、対処することもできませんでした。
今、旦那が抱える問題がわかって、あれこれ勉強したからこそこうして書くことができますが、当時は何がなんだかまったくわからず…。
息子がイヤイヤ期に突入した頃、週末になって会社が休みになると、夜中まで怒鳴り合いのケンカをするようになり、私の方が滅入ってしまい、息子を連れて家を出ました。
HSPもアスペルガー症候群も遺伝が強いということ…
旦那と私、反対側にある問題を抱えていることを知り、息子はいったいどうなのか?と考えていた時、本屋さんで見つけました。
ちょっと立ち読みしただけで、私の子どもの頃のことがどんどんよみがえって、本屋さんでしゃがみ込んで泣きだしそうになりました。
「非常口」と書かれたドアが怖くて通れなかったり、同じクラスの誰かが転校することがわかると、トイレにこもってひとりで泣きまくったり…。
飛行機の墜落事故のニュースが怖くて、ほとんど眠れずに夏休みを過ごしたこともありました。
「辛かったね」と、この本に言ってもらっている気がして、家に帰って読みながら、オエオエ言って泣きました(笑)
そして、3歳半から発達検査に引っかかりまくっていた息子の、5歳になった今を見つめた時、明らかにHSC(Highly Sensitive Child)だと感じるのです。
発達検査の1問目、「お名前は?」「わからへん」という、一発目のやり取りでガッツリ引っかかり続けてきたのですが(笑)、完ぺき主義であるがゆえ、失敗を許さなかったのだと思います。
お友達の家に行くと、「キレイなお家やなぁ!」とか、「ひっろいお家やなぁ!」と、ママたちが喜ぶ言葉を叫びます(笑)
よそのお家が楽しくて仕方ないようで、ひたすらお菓子を食べてくつろいで、ちょこっと遊び始めた時間にはみんな帰る準備を始めます(笑)
「帰らへん!!」とさんざん泣いて、「悲しくなるからもう来ません」とママ友に告げて帰るという、このややこしさ…(笑)
「かーちゃん、まだ帰らへん?」と言い出すと、ママたちみんなで「出た!」と笑い始めるのです。「まだ帰らへんから、もうちょっと黙っててやー!」と毎回ネタになっています。
そして、私が幼い頃に感じていたのと同じ、活字に対する恐怖心もあるようです。
かかりつけの病院の休日診療の部屋にある、赤い背景に白で書かれた「関係者以外立入禁止」の文字を見て、「入りたくない」と泣くので、祝日を避けて通院日を決めるようにしています。
あと、テレビで地震速報が流れると、音と文字にやられてしまい、何も手につかなくなるのは息子も私も同じです。
HHSPの母によるHSCの子育て
息子と私、どっちもが敏感なので気持ちはものすごくわかるのですが、あっちもこっちも癇癪持ち…(笑)
普段は穏やかに過ごしているのですが、いったんこじれると大炎上になる理由が、この本によって冷静に見えてしまいました。
大声で何か言われると、私も合わせて大声で言ってしまうから、どんどんお互いに合わせて「ドッカーン!」と大爆発していました。
「おもちゃ片づけへーん!」と大声で言われた瞬間、「合わせたらアカン、こらえろ!」と気合いを入れて、「ほな、ほかす(捨てる)でー♪」といつものトーンでゴミ袋に入れ始めると、一瞬悩んだあと、大慌てで袋から出して片づけてくれました(笑)
片づけ終わったあとは「がんばったやろ~?見てよー!」と言いながら、拍手で大喜び。大炎上することもなく、部屋がキレイになりました。
これが大爆発モードだと、「(ゴミ袋を)ハサミで切ったるねん!!」と刃物が出て来て、大騒ぎになるのです。子ども用のハサミで切れないため、「切れるもんやったら切ってみーや!!」となり…。
いつおまわりさんが来てもおかしくないぐらいの大ゲンカになるんです(〃▽〃)ポッ(笑)
HSCの息子がいちばんわかってくれる
一緒にケンカすることも、一緒に泣くことも、一緒に「美味しいなぁ!」と大喜びしたり、キレイな景色をふたりでいつまでも見つめていたり…。
「私の気持ちをわかってくれる人」にどんどん成長していく息子を見ていて、私もいつもいつまでも、息子の理解者であり、いちばん安心して過ごせる場所であり続けたいと願うのです。
息子が泣いているだけで一緒に泣いてしまう私ですが、おそらく、一緒に笑っている時間も多いはず…。
自己肯定感が低い分、泣きすぎたり、怒りまくって自己嫌悪に陥ってしまっている自分しか思い出せないのが、HSPの切ないところですけどねぇ…( *´艸`)(笑)
今こうして、息子とふたりでとっても感情豊かに暮らしていられることは、本当に幸せだと思うのです。
Happy Sensitive Person シアワセを感じやすい人に…
この記事を書いて約半年…。
『Happy Sensitive Person』 と検索してたどり着いてくださる方がおられるようです。
その優しいフレーズに、私自身、毎日励ましてもらって暮らしています。
悲しみや恐怖を抱く力もひといちばい強いですが、幸せや楽しさを感じる力もそれ以上に強いのだと、いろんな人から教えられる毎日です。
それは息子も同じようで、いつも誰かと話していたくて、笑って欲しくて、ユーモアたっぷりで中川家のモノマネをしまくっています…(笑)
知らないオバチャンにもどんどん話しかけて、笑ってもらうのが嬉しいようです。
私も結婚するまでは持っていたはずの、息子が見せてくれるその自己肯定感と積極性をつぶしてしまわないよう、大切に大切に育みたいと願わない日はありません。
息子にたくさんのことを教えられながら、思い出させてもらいながら、毎日過ごしていきたいと思います。
この本に出会って、HSPの私だからこそできる子育ての方法があるのではないかと、考えを変える大きなきっかけにも出会うことができました。
私がキレイと思える景色や場所に連れて行ったり、たくさんの人と出会って楽しい思い出をつくったり、どんどん外に飛び出していきたいと思うのです。
いつかふたりで見てみたい、モンサンミッシェル。
敏感で悲しみや恐怖が多い分、楽しいと感じることも他の人より何倍も多いのが、HSP、HSCのステキなところだと思っています。
子育てしている以上、永遠に試行錯誤だと思いますが、もっともっと楽しくなるような、そんな予感がする本に出会うことができて、今はそれだけでハッピーです!
家の中も、このブログも、「楽しいこと」「嬉しいこと」で埋め尽くしていけるように、めいっぱい楽しみたいと思います!
これから悩むたびに、何度も何度も読み返すと思います。
明橋先生に、心から「ありがとう」を言いたいです♪( *´艸`)
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美味しいお水がわかるのは、神経質だと言われてきましたが、それはシアワセなことだと思えるようになりました♪( *´艸`)